代表理事あいさつ
我が国の伝統的な衣服である「きもの」は、はるか2千有余年の歴史がありますが、今でも私たち人生における節目の飾る日常生活に密着した衣服と言うだけでなく、日本固有の儀礼や芸術・芸能の分野など多くのシーンで愛されています。
衣服は実用性と装飾性を考え合わせながら作られるものですが、きものほど、その両面を限りなく追求してきた衣服は世界に類を見ないといっていいでしょう。
主な原材料としての、「絹」や「麻」は、養蚕など農作業による糸作りから始まります。多様な織組織を駆使して作られる生地作り、自然の恵みを生かした染め、おびただしい数の文様など長い歴史の中で多くの技法・意匠が生まれました。さらに特有の形に仕立てる和裁、美しい着装など、そのすべてが日本の伝統産業の結晶といえます。
私たちは、長い歴史に培われてきた「きもの」を総合的な見地から理解し、生産、流通、教育、和裁、着装など各分野と連携して国内外において「きもの文化」の継承と新たな魅力の発信のために活動しています。
JKC 一般社団法人日本きもの文化連絡協議会
代表理事 池田 喜政